【sd4th_tokyo感想】備忘録的な乱文

こんにちは、南極です。ライブを配信で見た感想を思うままに書き連ねていきます。まとまった文章としての体裁をなさないかもしれません。なお書いた人間は現地にご用意されず、ライビュの席を取ったら直前で中止になり、泣きながら配信で視聴しました。

総括

今回のライブでは、アニメを中心にこれまでのウマ娘を引っ張ってきたキャラと、これから更なる活躍が期待されるキャラが同時にステージに立ったのが大きいと感じています。ぴょいっと♪はれるや!のオリメン披露などは、アニメ1期~うまよんの頃(もっと言えばそれ以前)からコンテンツの主役級であった「黄金クラス(98世代)」がライブで集結したという点で大変意義深く、アニメファンを満足させるシーンと言えるでしょう。一方でチヨノオーやトプロが入ったWINning5など、ゲームでもまだ登場して日の浅いキャラ(演者さん)もライブで活躍させようとする方針が見えるものもあり、キャラ人気に頼らないスタイルは好ましく思います。

特に印象に残ったのは、ソロ曲のパフォーマンスが想像以上に良かった点です。私はソロ曲については披露されるだけで万歳、歌などの質については一切問わないという姿勢を取っています。ほとんどのソロ曲が約5年前に収録されたものであり、それを今になってライブで歌って踊ってくれ、というのがそもそも結構無理筋の話だと考えているためです。しかし今回披露されたソロ曲は(多少ひいき目はありますが)口からCD音源と言っていい出来の歌にちゃんとした振付がついたものであり、総じて大満足のパフォーマンスでした。演者さんの努力が垣間見えるのもありますが、やはりライブで披露されるのは嬉しいものです。

あとは細かい部分ですが、MCでやることを明確に決めていた点も良かったのではと思います。ステージ上でのわちゃわちゃが本当に大好物である俺みたいな人間もいるのですが、一般的にはMCでグダるのはあんまり好まれないらしいので。

配信で見た私の個人的な感想ですが、観客もかなり我慢が利いていて感心しました。正直その場の高ぶりで叫ぶ人とか全然いるだろうなと思っていたので、そういう声が聞こえなかったことに驚いたという印象です。なんか見たので言っておくと、僕はUOグルグル程度であれば全く構わない派の人間です。つーかそんな現場いくらでもあるだろ、なんで目くじら立ててるんだ。

次回は横浜ですが、特にday1には注目です。day1はスペシャルウィークを筆頭に、これまでのライブを常にけん引してきた98世代や、アニメの中心であったチームスピカのメンバーがほとんど出走しません。誰が中心となってどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、非常に楽しみです。

We Are Dreamers!! (両日1曲目)

「君と見た夢がみんなの夢になる」と歌い出された瞬間に優勝です。ありがとうございました。もうこの後何やってもらっても大丈夫です。

ここまで激賞するのは、誇張なくこのフレーズがウマ娘の全てだと思っているからです。ウマ娘のレース文化、特に誰もが実績のない状態からスタートするトゥインクル・シリーズでは、「夢の共有」が最大のテーマなのです。

具体例を挙げます。ウマ娘は、トゥインクル・シリーズへの参戦にあたって明確な目標を秘めている場合が少なくありません。オグリキャップがレースに臨む理由は「故郷の人たちを喜ばせる」ため、マンハッタンカフェは「『お友だち』の背中を追いかけること」が理由と言えます。そしてウマ娘がトレーナーを選ぶ際には、ウマ娘自身の目標を理解してくれる人かどうか、が大きな判断材料となっているように思えるのです。オグリキャップのストーリーにおけるトレーナーは、故郷の人たちのようにオグリキャップを応援する存在として描写されています。またマンハッタンカフェのストーリーでは、『お友だち』の存在を否定しないだけでなく、彼女を追い越そうと語り掛けるトレーナーの姿が確認できます。いずれも、ウマ娘自身の目標=夢を共有する存在と言えるでしょう。つまり、トレーナーとウマ娘が契約を交わした時、ウマ娘のみのものであった夢は「君と見た夢」に変貌するのです。

では「みんなの夢」はどうでしょうか。ここでいう「みんな」とは、ウマ娘のファンだと考えています。ウマ娘の目標は多様であり、オグリキャップの目標のようにファンにも理解されやすいものもあれば、マンハッタンカフェがあくまで『お友だち』を追いかけてレースに出走している、というファンにとっては知る由もない目標もあります。しかしウマ娘が持つ夢のタイプにかかわらず、ファンは「好きなウマ娘に活躍してほしい」という夢を抱いています。これこそが、「みんなの夢」だと言えるでしょう。

つまり「君と見た夢」と「みんなの夢」の間には確実な乖離がありますが、「君と見た夢」に従ってウマ娘がレースに出走することによって「みんなの夢」が生まれるという関係性にあるため、「君と見た夢がみんなの夢になる」と描写することが可能なのです。その意味で、ウマ娘・トレーナー・ファンという3者の関係を最も簡潔に表したフレーズとして極めて優秀な一文と考えられます。

いくらでも複雑に表現できそうな関係性をここまで短くできる、ということに感動しました。優勝です。

Fanfare for Future!(day1・2曲目)→ぼくらのブルーバードデイズ(4曲目)

オリメン披露はさすがに神。思い返せば3rdの時にオリメンが揃ってたけどSGの曲をあんまりやらなかったんで、こういった3人曲を回収できなかったんですよね。でも今回しっかり回収できて嬉しい限りです。しかしこの時点で僕は「3人曲」を「オリメン」でやるんだな、という重大な思い違いをしてしまい後にすごい衝撃を受けることになるらしいです。

Lucky Comes True! (day1・5曲目)

マチカネフクキタルのソロ曲です。今回のライブで一番うれしかったのがこの曲です。シンプルに曲自体が本当に大好きなので。僕は浅い歌詞オタクなので掛詞が大好物ですが、この曲もご多分に漏れず「最後方の凶から大吉へ」という「凶」と「今日」かなと思わせてくれるやつがあります。曲全体を見ても、占いとレースとトレーナーという3要素を上手く掛け合わせた歌詞がアップテンポな曲調とマッチする感動があります。松井洋平(作詞)は神。

しかしこの曲を取り上げるなら、新田ひよりさんのパフォーマンスを語らないわけにはいきません。マチカネフクキタルの声で歌い続けるのはもちろん、歌い方にもライブ特有のアレンジを入れ、表情をくるくると変えるその姿はまさにマチカネフクキタルそのものです。あえて好きなポイントを挙げるとすれば、2番の最初の「福来るってわけです」の「です」が好きです。何というか、「でぇす!」って感じで。

身体的な負担の問題とかもあって最近では何かと言われがちな声優ライブではありますが、やはり声優ライブっていいなと思ってしまうパフォーマンスでした。

NEXT FRONTIER (day1・6曲目/day2・13曲目)

両日で披露された曲ですが、違いを打ち出せていたのは日原あゆみさん(ヤエノムテキ役)です。まず顔が凛々しい。まあ曲調的にそんなにニコニコする曲でもないので全員かっこいい顔をしているのですが、目がキッと引き締まったヤエノムテキを想起させるレベルの凛々しさを出せています。そして歌も上手で、低めのよく通る声を完全に使いこなせています。

更にGIRLS' LEGEND Uでは少しにこやかに、UNLIMITED IMPACTでは再び凛々しさを前面に押し出す、という風に曲に合わせて細かく出力を変えられるのも大きな魅力と言えるでしょう。

他のコンテンツなら間違いなくセンターを張れる逸材です。これでまだ21歳だというので末恐ろしいものです。

GIRLS' LEGEND U (day1・8曲目/day2・3曲目)

今回はライブ初出場の演者さんが集まっての歌唱となりました。正直言って、キャラによってアニメやゲームで出番の格差は否めないですしソロ曲を持ってるかどうかという目に見えた違いもあります。またそれ以前に今回day1ではハッピーミーク役の吉咲みゆさんを呼んでいます。総じて曲を持たない出演者も一定数いる中で、こうした曲を上手く使って見せ場を作っていくというのは当然やるべきだと感じました。

Exercise the light (day1・9曲目)

佐伯伊織さんの表現力が圧倒的でしたね。キングヘイローのソロ曲ということでプレッシャーもあったかと思いますが、見事に歌いこなしていたのが流石でした。歌で業界に入ってきただけのことはありますね。

気になった点としては、曲の後半にかけてブレスが鋭くなっていた印象があります。肺活量が苦しいのか、あるいはキングの声で歌うのがきついのでしょうか。これも表現の一環だとしたらもう土下座するしかないですね。

Just a little bit (day1・15曲目)

木魚ライブの後、というある意味難しい立ち位置を任されたメジロドーベルのソロ曲です。久保田ひかりさんがドーベルを上手く表現されていたと感じます。

transforming (day1・16曲目/day2・19曲目)

この曲は完全にノーマークでした。デュオ曲でオリメンが揃わないためやらないだろうと予測していたためです。オリメンのうち高野麻里佳さん(サイレンススズカ役)はいたので、1日目は新田ひよりさん(マチカネフクキタル役)、2日目は大和田仁美さん(スマートファルコン役)という縁のあるキャラと歌うという判断になったようですが、純粋に驚きました。数式のARも良かったですね。

この曲難しすぎませんか??特に音程が細かく変わるAメロとサビ前?のロングトーン地獄が鬼門になっているように感じます。デュエット曲なのもあってどちらかがミスれば不協和音になってわかってしまいますし、少しの音程ミスでもごまかせない曲の作りになっていて、とりわけ高野さんは少し自信がないようにも映りました。まだまだ伸びしろがある(そもそもオリメン披露ではないし)と思ったので、追加公演でのリベンジに期待したいと思います。

ユメヲカケル!(day1・19曲目/day2・16曲目)

day1の方はアニメ2期最終話で披露された有馬記念後のユメヲカケル!と全く一緒のメンバーでした。アニメの感動が一気によみがえってくるような感覚に陥りましたね。

禁断Burning Heart (day2・7曲目)

2回目のMC明けて一発目の曲でした。デデン!デデン!デデン!!(イントロ)と聞こえた瞬間にもう拍手が止まりません。この曲に限った話ではありませんが、約5年前から待ち望んていたソロ曲のライブ披露が1曲ずつ回収されていくカタルシスといったらもう筆舌に尽くしがたいものです。

CATCH THE VICTORY! (day2・8曲目)

この曲で注目したいのは、やはり大橋さんの表情です。具体的には、曲の前後でめちゃめちゃニコニコしているのと曲中のかっこいい表情とのギャップですね。ウオッカは本質的にかっこよさを追い求めているので、基本的にはかっこいい表情が良いのだと思うのですが、それはそれとしてウイニングライブでテンション上がってすごい笑顔になっちゃうウオッカもわりと解釈一致みたいなところがあります。多分意識して表情を変えているのだと思うので、大橋さんの豊富な経験に支えられた表現力に感嘆するのみと言ったところですね。

Ambitious World (day2・14曲目)

この曲で改めて実感したのは立花日菜さんと矢野妃菜喜さんの高レベルなステージパフォーマンスです。笑顔を絶やさないのはもちろんのことですが、振付に限らずステージ上での一挙手一投足にキレを感じます。体ごと右(または左)を向いて指差し合う、という振付があったのですが、正面から別の方向を向く体の動きは素早く、指先までピンと伸ばされた腕には美しさすら感じます。

素人なので正しいかどうかわかりませんが、振付自体もかなりハードなもののように思えました。そして歌い切った後も息が全く乱れていません。ステージで歌って踊る、という活動に対する慣れが余裕を生み出しているように考えられますが、「現代型」声優の極致を見た思いがしました。

逃げ切りシスターズのウマドルライブ直前ミーティング→逃げ切りっ!Fallin' Love (day2・17曲目)

大和田仁美さんの話していいですか?しますね。

We Are Dreamers!!で出てきた瞬間度肝を抜かれましたね。ツインテールが似合いすぎている。成人女性のツインテールは普通かなりしんどいものですが、アイドル性が高すぎて違和感すらありません。もう見た目だけでかなりスマートファルコンだったので好感度爆上がりです。そして声が完全にスマートファルコンです(当たり前)。ここまでユニット歌唱のみで、ソロ曲もなく曲中に喋るシーンもなかったのでもっとしっかり声を聴きたいと思っていたところに寸劇を入れてくれました。思考を完全に読まれている。

寸劇はスマートファルコンらしいセリフや口調だけでなく、身振り手振りもカワイイを追求したものとなっており、これを発注通りやり遂げる大和田仁美さんのプロ意識に感嘆するとともに、すっかりスマートファルコンがそこにいるかのような錯覚に陥りました。私がこの錯覚を抱えたまま直前ミーティングは終わり曲へと突入していきますが、そうすると何が起こるでしょうか。そう、大和田仁美さんが何をやっていても「カワイイ」と感じる状態、いわば無敵モードに入るのです。カメラに大和田仁美さんが映るたびに思考の全てを投げ出して「カワイイ」しか考えられない状態で曲を聞いていたわけですが、極めつけは曲が終わった直後にカメラに抜かれた大和田仁美さんのウインクです。もう本当に許せない。かわいすぎる。かわいさで俺を殺そうとしている?

こうして、一夜にして大和田仁美オタクが誕生したというわけです。横浜でまた大和田仁美さんが見れるということに感謝しなくてはならない。本当に神です。ありがとうございました。

大好きのタカラバコ (両日最終曲)

これです。完全にJUNGOの術中にはまっていました。そもそもこの曲はSG06に収録された、生徒会室トリオによる「3人曲」です。この曲が始まるまで、僕はday1序盤のFanfare for Future!からぼくらのブルーバードデイズのつなぎによって、完全に「3人曲」はオリメンが揃ってるやつだけやるもんだと勘違いした状態で、締めの曲は何だろうと考えていました。その結果この曲のイントロを全く認識できず、何の曲か分からなかったので新曲を卸したと思ってしまう取り乱しようです。

落ち着いて考えればUNLIMITED IMPACTを筆頭に3人曲を全体曲扱いにした例はあるわけで、そんなに驚くようなことでもないのですが、それを大きな衝撃に変えたのがセトリの妙でありJUNGOの手腕というわけです。n回目の敗北を喫したということです。本当に悔しい(?)。

全員による大好きのタカラバコは圧巻の一言でした。

走れウマ娘(両日アンコール1曲目)

これも予想外でしたね。まさかライブで聴けるとは思っていませんでした。楽しさ100%で構成された曲なので流石にライブ映えしますね。途中で長々と挨拶を挟んでも気にならないところも時代を超えた名曲ならではでしょうか。

ここ好き

いいなと思ったシーンをひたすら列挙します。

・Next Frontierの間奏で解説をカメラに抜かれ、ウインクする前田佳織里さん(day1)

・UNLIMITED IMPACTの「これが選びたい進化論」で腕を大きく振り上げる会沢紗弥さん(day1)と松井恵理子さん(day2)

・カメラアピールで投げキッスしてくれる高野麻里佳さんと前田佳織里さん(day1)

・トロッコに乗って手を振る様が殿下そのものの橋本ちなみさん(day1)

・木魚ライブを横目に見ながらカメラに虚無顔を向ける鈴木絵里さん(day1)

・急に誕生日を祝われる流れになってステージに呼ばれ涙目の遠野ひかるさんと、ハッピーバースデーの歌で名前を呼ぶ部分がなぜか「遠野ひかる」で呼び捨てになる木魚ライブの皆さんと、ろうそくに見立てた赤色のウマブレードを掲げ遠野さんが吹いた瞬間急いで消す観客の皆さん(day1)

・Ring Ring ダイアリーで「なんか文句ある?」する前田佳織里さんと遠野ひかるさん(day1)

・最後の挨拶でナリタブライアンに呼びかける近藤唯さん(day1)

・最後の挨拶で「またお会いしましょうね。約束です」と言う高野麻里佳さん(day1)

・走れウマ娘の最後、メインステージに戻るのを忘れてトロッコに乗ったままファンサを続ける鈴木絵里さんと、トロッコを離れかけていたけどそれに気づいて戻って呼んであげる会沢紗弥さん(day1)

・最後の挨拶で、明らかに主役と言っていいキャラを担当していながらも「ウマ娘は誰が主役とかない」と言ってくれる和氣あずみさん(day1)

・最初の挨拶で「ドトウさん。救いは、あります」と力強く宣言する新田ひよりさん(day2)

・CATCH THE VICTORY!の最後、高まった気持ちを放出するかのように「ハッ!」と一声発した大橋彩香さん(day2)

・Make debut!の前奏で「ファイト・オー!チヨノ・オー!」をやってくれる野口瑠璃子さん(day2)

・グロウアップ・シャイン!の曲中、ツーショット撮るのか?というくらい近づいてカメラにピースする髙橋ミナミさんと松井恵理子さん(day2)

・Ambitious Worldの最後「レッツゴー!」でのジャンプがえげつない高さの立花日菜さん(day2)

・最後の挨拶で「これからもずっとソウルメイトですよ!」と言って大きく手を振ってくれる新田ひよりさん(day2)

・最後の挨拶で指ハートをいっぱいやってくれる大和田仁美さん(day2)

・最後の挨拶でトウカイテイオーモードのMachicoさんに不意に呼びかけられ、びっくりして素で「はい!」と返事をしてしまう田所あずささん(day2)

 

お読みいただきありがとうございました。次回は横浜の感想でお会いしましょう。